液晶が付いた GoPro HERO+ LCD の利点と欠点

GoPro HERO4 シリーズと同時に発売された GoPro の入門モデルが GoPro HERO です。 その入門向けの HERO に液晶が付いたモデル GoPro HERO+ LCD の発売されることが決まりました(2015.07 予定)。 ここでは HERO+ LCD の利点と欠点を紹介します。

最大の利点は液晶が付いたこと

元々あった入門向けの HERO の利点は、兎に角、安いことで、 安いものの、GoPro のアクセサリは使えますし、GoPro Studio も使えるのが魅力です。

HERO+ LCD の利点は名前の通り見た通り、HERO に液晶が付いたことです。 他に、静止画の最大解像度が向上したこと(3264 x 2448)、TimeLapse(インターバル撮影)がより詳細に設定できるようになったこと、 Wifi 通信によって GoPro App (スマートフォンアプリ) が使えるようになったことなどが挙げられます。 撮影機能の面でいえば、1080p / 60fps の撮影に対応したことが最大の利点でしょう。

液晶が付いたことによるメリット

液晶のおかげで従来のデジカメと似た感覚で扱うことができるので、一般的なカメラを扱えるユーザなら取り扱いやすいと思います。 画面が確認できないアクションカメラは、扱いになれていなければ期待した動画が撮影できません。

液晶がない他のバージョンの GoPro でも、GoPro App(スマートフォンアプリ)と接続さえすれば撮影画面を確認することができます。 ただし、いちいちスマートフォンなどを出して接続する必要があり、これがシチュエーションによっては"非常に"面倒です。

また、特に HERO は Wifi 機能がありませんから、GoPro App によって撮影画面を確認することができません。

HERO+ LCD の欠点

欠点は液晶が付いた分だけ価格が上がったことです。また液晶部分が破損する可能性も考慮しておいた方が良いでしょう。 少なからずカメラ本体部分よりも破損しやすく、液晶部分のみの交換はできません。

またバッテリー持続時間も短くなっている点に注意が必要です。 HERO(+ LCD 含む) はバッテリーを交換したり、オプションで取り付けることができないので、大きな欠点と言えるでしょう。

購入するべきかどうか

結局のところ、HERO+ LCD を購入するべきなのか？という質問に対して、私なら No と答えます。 私なら、もう少しお金を出して上位の Silver を購入するか、あるいは価格を下げて HERO を購入します。

執筆時現在では、HERO4 Silver との価格差は -280 ドル、HERO との価格差は + 100 ドル程度です。 日本円にすると、HERO4 Silver との価格差は -34,000 円、HEROとの価格差は 12,000 円程度です。

価格差によって得られるメリットを比較、考慮して購入するモデルを選ぶことになります。 メリットやデメリットはここで紹介する通りです。

HERO4 Silver であればバッテリーを交換することができますし、 HERO4 Black にのみ搭載されるようなプロフェッショナルな機能を除く、GoPro のすべての機能を活用することができます。 GoPro らしい特徴的な使い方、ハイスピード撮影(スローモーション動画)や、 ハウジングの交換を前提としたハードユースをしたいなら、HERO4 Silver です。

HERO との価格差はそれほど大きくありませんが、エントリーモデルとして使うのであれば HERO で十分ですし、 頭に付けたり、車に付けたりするような、一般的なカメラと違った使い方は HERO でもできます。 特に体に付けるときは液晶画面を確認することができませんし、ちょっといつもと違うアングルで撮ってみたい、くらいの気持ちであれば HERO で良いと思います。

HERO を購入した後に、機能が不満で GoPro を追加購入することがあるかもしれませんが、購入した HERO が無駄になることはないと思います。 GoPro は、複数台で様々な角度から撮影することが容易で、その点も魅力だからです。

HERO+ LCD と HERO の簡単な比較

HERO+LCD と HERO のスペックを簡単に比較すると次のようになります。

HERO+ LCD のバッテリー時間は、液晶と Wi-Fi を OFF にした状態の数値です。