空撮で(Phantom 2) と GoPro App を併用するときには混線に注意

画像は dji.com から引用しています。

Phantom や Drone などのマルチコプターを使った空撮を行う際、GoPro App を使う場合には注意した方が良いようです。 Wi-Fi が混線し Phantom が制御不能になるトラブルが起こりうる様です。

この記事の執筆時点では、私は空撮用のマルチコプターを所有していません。 検討の段階で本件について行き当たり、見送ったという経緯になります。

次の 3 件の URL はとても重要な情報を提供してくださっています。

  1. DJI Phantomエラー防止と対策
  2. GoProアプリは使えないの? - マルチコプターで空撮を
  3. Shoot.17 ヘリ撮影狂想曲〜DJI Phantomが宙を舞うまで〜 - PRONEWS

解決法は参照先に掲載されていますが概ね 2 通りのようです。

  1. GoPro を起動してから Phantom のプロポを起動する。
    • トラブル時には Failsafe モードにする。
  2. 本体の無線モジュールを別のモジュールに変更する。

Failsafe モードによって実行されるプロセスは wiki に掲載されていました。

Phantom 2 Vision+ Failsafe Function

正確な情報ソースは確認できていないようですが、 GoPro の通信設定周りには Wi-Fi の混線を回避する機能が実装されておらず、Phantom 側にはあるようです。 したがって Phantom に混線を回避させようというのが手法 1 です。 ただしそれでも確証が得られないですし、Phantom 側を緊急に操作して安全に制御する手法も十分に確認して試験しておく必要があるでしょう。

手法 2 の本体の無線モジュールの交換ですが、 十分な知識と一定の機材が必要になるため、初心者がいきなり参入するのは難しそうです。 GoPro を組み合わせて空撮をやろうなんて人ならジンバルの取り付け程度であればどうとでもなりそうですけども、 無線の周りに行くとグッと敷居が上がりそうですね。 ですが十分な知識があればより安全な操作が期待できます。

問題は依然として解決していないのかどうか

Wi-Fi の混線について色々と協議し、日本国内で販売される Phantom のリモコンの周波数を変更したようです。 実際に日本向け公式 HP では動作周波数が 922.7MHz-927.7MHz になっています。

Phantom 2 Vision+ 仕様

マルチコプターによる空撮をする場合には

今回は執筆時に最も利用されている Phantom2 と GoPro の組み合わせで話を進めていますが、 中長期的には問題が解決するかもしれません。また新しい問題も出るでしょう。

ただ混線に関しては常に発生の恐れがあり、そもそも大きな会場・お祭りなどでは様々な無線が飛び交うわけですから、 撮影に関しては十分な知識と配慮が必要です。人ごみで飛ばすようなことがあるなら、常識的に事前の許可を求めるべきでしょう。