GoPro の生中継を実現する HEROCast

GoPro 公式より引用しています。

以前に「GoPro と NHL のタイアップ企画」という記事で紹介しましたが、 GoPro の映像を無線で飛ばすためのオプションが開発され、とうとう市販されるようです。 ただし、そのお値段は「7,500ドル(執筆時でおよそ90万円)」 とてもじゃないけど趣味の範囲の人は手が届きませんね。 テレビなどの映像・放送制作関係向けです。まぁ素人が生中継可能にしてどうなのかって話ではあります。

HEROCast 仕様

この記事を読むような人が購入するかというと、そうでもないとは思うのですが、仕様について少しだけまとめておきます。 なお、購入にはHEROCast 公式から登録が必要になります。

対応機種は HERO4 と HERO3+ ですが、HERO4 Black Edition に最適化されているようです。。 また形式は2種類あり、セパレートタイプと、バックパックタイプの2種類です。 どちらも価格は 7,500 ドルに設定されています。

セパレートタイプはケーブルで分離し、通信部を別の箇所に設置することによってカメラ装着部への負荷を軽減することができます。 バックパックタイプはカメラ本体と完全に一体化させてしまうものです。 セパレートタイプと比較して煩わしさがない代わりに、カメラ本体の重量が上がります。 防水の機能も継続されるようですから、その点でもセパレートタイプと差別化されますね。

小型化の未来と手ぶれ補正の必要性

GoPro 公式より引用しています。

それこそ以前の記事でも書きましたが、 スポーツやライブ観戦などの楽しみ方が劇的に変わるでしょう。 3DCG ゲームなんかではカメラの位置を自由に変化させてダイナミックな演出ができたわけですが、 現実でも似たようなことができるようになる可能性が見えてきた、ということです。

現時点でも、活躍の場は十分にあると思います。 これまでは編集でしか実現しえなかった GoPro からの視点を生放送で使えるようになったわけですから、 これからの TV 企画などで使われることでしょう。バラエティなどで活躍するのではないでしょうか。 バンジージャンプや動物関係などの撮影には頻繁に使われているようですが、 生放送企画にも回せますね。

しかし"そう"なると気になるのは「手ぶれ補正」です。 Sony の HDR/FDR には実装されているこの機能ですが、 もしも GoPro が生中継を本格的に視野に入れるのであれば、避けては通れない問題ではないでしょうか。 そのままの映像なら「酔い」を起こす人が多発する可能性がありますから。