安価なミラーレス用電子スタビライザ Feiyu MG レビュー

FeiyuMG のイメージ。

GoPro のスタビライザーで一躍有名になった? Feiyu Tech から、昨年末ミラーレス一眼レフのスタビライザ Feiyu MG が発売されています。 本当は発売直後に購入したのですが酷くレビューが遅れてしまいました(多忙期でした)。

低価格帯であり、かつ Feiyu 製品と言うことで発売した直後に AliExpress で輸入したのですが、現在は Amazon などでも購入することができます。 最近になってプロの撮影の方をよく見かけるようになったのですが、彼らは軽装で使える電子スタビライザに DJI のものを利用していたりしますね。

DJI はドローンで一躍有名になりましたが、同じ技術を使ってスタビライザも出しています。DJI のスタビライザはちょっと高価で、 プライベートで手を伸ばす人は余程カメラが好きな人か、お金持ちか、良い年の方でしょう。

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Feeiyu Tech MG 公式ページ
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製品概要・使い方

これを読んでくださっている方はご存知の通りでしょうが、スタビライザとは手振れなどを軽減してくれるための仕組みです。 元々は電子的なものではなく、重しを付けて「やじろべえ」のようにしてバランスを取り、振動を殺してくれるシステムです。

Feiyu MG の組み合わせ方。

Feiyu MG は複数のポールが含まれていて、組み合わせによって楽なスタイルで使いやすいスタイルで撮影することができるようになっています。 組み合わせ式の安価な電子スタビライザは当初は Feiyu Tech しか出していませんでした。その直後に DJI が同じようなシステムを出していますが、 このシステムは非常に良いですね。グッドポイントです。

Feiyu MG にカメラを乗せた様子。

OLYMPUS OM-D EM-5 Mark2 を乗せた様子です。M.ZUIKO F2.8 Pro レンズを装着していますが、重量的にはぎりぎりです。 これより長いズームレンズは難しいでしょう。オフィシャルに対応する重さは次の通りです。

ModeWeight
Strong850-1070g
Middle600-850g
Weak350-600g

EM-5 Mrk2 は本体が 469g、 F2.8 Pro レンズは 382g です。 推奨スペック範囲内に収まってはいますが、調整込みでどうにもギリギリな気がします。 少なくとも無調整の Strong モード一発でという訳にはいきません。きちんと重心を合わせないとジリジリ音が鳴りサーボが壊れそうです。

実際に撮影した映像です。試し撮りの予定だったのですが、後に撮影した方の映像の方がちょっとぎこちない感じ & 自分の能力不足により没になってこれが採用されました。画面全体がちょっと位ですね(服の所為もありますが)。 とは言え自然な表情を撮影できていると思います。

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内容物

Feiyu MG のケース。

私の場合は輸入しましたし、バージョンアップもあるようなので、若干の仕様変更が伴う可能性があります。

ひとまずケースセットで送られてきます。収納を考えなくて良いのは嬉しいですね。 寧ろこれだけのものを送るのであれば収納まで考慮してくれていないと問題です。持ち運び等も合わせて良い機材システムと言えるでしょう。 グッドポイントです。

電子スタビライザ本体とバッテリーやリモコンなどが同梱されています。

2 重底になっているので、最初は部品が足りないんじゃないかと思いましたがそんなことはなかった。 ただ取説などには書かれていないので注意です。

なお輸入品の取説には英文しかガイドがありませんでした。公式も英文しかなかった気がします。 現在国内販売されているものは詳細不明です。代理店が日本語翻訳されたものを同梱しているケースもありますが、どうなんでしょうね。

FeiyuMG のバッテリ。

バッテリーが余分に入ってるのもグッドポイント。いわゆる一般的でないバッテリーってラジコンなどの専門点か、 通販でしか購入することができません。

私は素人ですので長々撮影することもあまりないですが、予備のバッテリーはあるに越したことがありません(頼まれる撮影は大体取り返しのつかない場合が多いですし)。

良くないところ

Feiyu の HP のキャプチャ。

スタビライザの開発経験があるとはいえ一眼向けでは新規分野の製品ですし、中国製品ですし良いところばかりでもありません。

(少なくとも執筆時点までは) Feiyu 公式ページにはレンズを固定する用のリングのようなパーツが映っていますが、 このパーツは販売開始時にはなくなりました。梱包物に含まれレていないので公式に問い合わせましたが、後の製品開発でなくなったと返答を得ました。

製品開発が終わって販売開始しても公式の絵が変わらないあたりがチャイナクオリティかなぁって思います。 徹底的にコスト抑えてるんでしょうかね、そういう面でも。Feiyu くらい大きくなったらコスト掛けても良い気がしますが、サポートにかかる人件費の方が高いですし。

ちょくちょくレビューで返信が遅い、サポートが遅いとありますが、公式に英語で問い合わせるとそこそこ早いです。私の場合は 1 日程度で返信が来ました。 国内外問わず、残念ながらサポートの品質は当たりはずれがありますが、私の場合は良かったです。

ちなみに開発時には使う予定であっただろう、意味の分からない穴もあったりします。

Feiyu MG の部分的な破損。

2 度目の調整で、調整用ネジの 1 つが破損しました。頭のところが綺麗に折れてるのでネジの品質が悪いんでしょうね。 この辺りは当たり外れがありそうです。チャイナクオリティ。

Feiyu MG のケーブル不良。

ケーブルが短く、調整メモリがあってもその長さまで重心が移動できない部位があります。 恐らく製品検証してないんじゃないかなぁと思います。繰り返しになりますがチャイナクオリティです。

色んなところでも述べていますが、誤解の内容に述べておくと、そこそこそのクオリティで安く手に入る技術というのは必要だと思っています。 それは技術の普及のためであったり、必要十分な技術と品質というものが存在するからです(適正技術)。 もちろん安くて良い品質が得られるに越したことはありませんが、品質を求めれば価値が上がることを理解しておく必要があります。

他の方もレビューが書いてあったりしますね。

Feiyu MG の取説。

ページの前半でも解説しましたが、載せるカメラの重量に応じてスタビライザの強度を変える仕組みがあります。 基本的には強くしておけば良いと思うのですが、あまり強いと追従モードで首降りなどがスムーズに行かないのかもしれませんね。

このモードの切り替えが、ライトの点滅や色などから分かりません。つまり今何のモードになっているのか分からないんです。 最強モードになっているのかどうか、中々確認が難しいこのインターフェースはいただけません。

恐らくこれも検証してないんじゃないかなぁと思います。あとライトを点滅させたり色を変えるのもコストがかかりますからね。

ここをもう少し改善してほしい

個人的に改善してほしい機能を揚げるとすれば、ポールの本数増やして地面に設置したり延長できるようにすることです。延長は耐荷重の観点から難しいかもしれませんが。 DJI のものは床におけるので、そこだけちょっと優位です。当然トレードオフにシステム全体が大きくなってしまいます。

品質から見ても DJI の方が上でしょうし、予算があれば DJI の物を購入していたような気がします。 ただし安いものを上手く使う技術は必要ですし、Feiyu 製品が悪い訳ではないです。

ただ、床起きできるのはそれだけ私にとっては良いです。あるいは三脚に設置できると良いですね。 するとパンやチルト撮影機器にもなりますから。

総評としてはコストに見合ったパフォーマンスを見せてくれる製品です。