GoPro で撮影した手ブレ動画を Premiere のワープスタビライザで強力に補正する

GoPro はアクションカムという性質上、どうしてもブレの大きい絵になりがちです。 そこで GoPro で撮影した生の映像に、画像処理によって補正をかけてみることにしました。 ここで補正に使うソフトは Adobe Premiere です。まずは実際に補正した動画を見てもらうと効果が良く分かると思います。

手ブレ補正の効果を比較して確認するサンプル

利用した機能は Premiere のワープスタビライザです。画質と画角がそれなりに犠牲になりますが、手ブレが強力に補正されていることは一目瞭然ですね。 どうしても画質や画角を維持したい場合には スタビライザ (あるいはステディカム) と呼ばれるタイプの外付けオプションを使って撮影時からブレを抑えることになります。 GoPro に使えるものもチラホラとはありますが、GoPro につけるくらいなら一眼やコンデジにつけた方が良いでしょう。 どうしても GoPro で手軽に完結させたいなら話は別ですが、折角軽量なのですし、いずれにせよスポーツシーンなどでは付けられませんね。

今回の動画は歩きながら撮影しているので、GoPro でも一般的な一眼やコンパクトデジタルでも、 (物理的なスタビライザを使わない限りは)目に見えた振動は発生するでしょう。 カメラ本体の手ブレ補正機能の有無によって違いはあるでしょうが、 今回のように後から補正をかけたときほどスムーズにはならないでしょうね。

撮影機材・設定

撮影に利用した機材は次の通りです。自撮り用のポールなんかも持っていなかったので、 ゴリラポッドにトライポッドマウントで GoPro を引っ付けて棒状にして撮影していました。 補正した動画をみるとそんなにお手軽感はない感じがしませんかね。

  • GoPro HERO3+ BlackEdition
    • 1080s Wide / 30fps
  • ゴリラポッド
  • トライポッドマウント
  • ワープスタビライザ
    • 補正 30%
    • 補間方法サブスペースワープ

ワープスタビライザの問題はちょっとお値段が

Adobe 製品は若干お値段がするのが玉に瑕ですね。今回利用したワープスタビライザは Adobe Premiere Pro CS5.5 以降でしか利用できず、 現在は CS シリーズの販売は基本的に停止しているようで、定期的にお金を払う CC(クリエイティブクラウド) 版しかありません。 動画撮影・編集が趣味であればむしろ安いくらいで問題にはなりませんが、気軽に利用したい、というのであれば別のソフトを考えた方が良さそうです。

格安の Elements を利用するか、他のソフトを利用する

Adobe 製品にはプロ向けのものと、アマチュア向けの Elements があります。 ワープスタビライザではありませんが、Elements にも手ブレを補正する機能が備わっていて、十分に補正できるようなので、 そちらを利用するという手もあります。一度購入してしまえば継続して利用できる一般的なソフトウェアです。

でなければ、他に(ソフトウェア)スタビライザ、手ブレ補正が導入されているソフトを検討することになります。 Corel 社の Video Studio などが有名でしょうか。

いずれにせよ、GoPro Studio v2.1 までの時点では、手ブレ補正が付いていませんし、 市販のソフトにはリッチなエフェクトや微調整のための機能もついています。 GoPro Studio に慣れてきたらステップアップのためにお金を出してしまうのも良いと思います。 注意したいのはバージョンやグレード(ProかUltimate)によって欲しい機能がない場合がある点です。 事前に改めて調査してから購入しましょう。