ドローンなしで超高い位置から空撮できる一脚 iRod 6G-7500

扱いさえ間違えなければドローンは大変便利なものですが、墜落事故が目立って報道されるようになり、多かれ少なかれ扱いにくいのが現状です。 特に運動会やお祭りなどの人込みの場合ですと、禁止されていなくてもドローンを飛ばすのは気が引けますが、 ルミカ(LUMICA) の超長いロッドなら、ドローンを飛ばさなくても大丈夫です。

LUMICA Birds iRod 6G-7500 は 7.5m もあるロッドです。 先端に GoPro などの小型カメラを付けて撮影のために使ったり、ライトをつけて工事現場などで活用できるとしています。 撮影の様子は公式の動画を見て頂くのが良いでしょう。

製品概要

長さの種類は概ね 3 種類用意されているようです。またそれぞれ専用の三脚セットが用意されています。 撮影目的で購入するなら三脚セットの購入も考えて良いでしょう。

  1. 4G-3000 (3m)
  2. 4G-4500 (4.5m)
  3. 6G-7500 (7.5m)

7.5m の 6G-7500 も縮めたときには 1.65m 程度になるようですから、携帯性は十分です。 車に余裕で詰め込めますし、電車などでも携帯できるでしょう。

重量・耐荷重

7.5m の 6G-7500 の重量は 2,000 g (2kg) です。 2kg しかないとはいえ、先端にカメラを付けて伸ばした状態で構え続けるのは辛そうな感じがしますが、 結局はブレを防止するために体で支えるようになるでしょうから、重さもあまり気にならないでしょうか。 こればかりは実際に使わないとわかりません。

耐荷重は 1,000g (1kg) としていますから、アクションカムや小型カメラの類なら概ねパスできます。 コンデジも概ねパスできるでしょう。落下のリスクはありますが、補正機能が強く、スマートフォンなどで画面が見られる高級コンデジは良い絵が取れるかもしれません。

レンズ次第ですがミラーレス一眼も行けるかもしれません。しかしながら、先端が重くなると取り回しが難しくなりますし、 落下の危険性も十分に考慮する必要があります。人込みでは使えませんし、そうでなくても 2 人以上で撮影することになるでしょう。安全面を考慮してそうしてください。

ドローンでなくても安全面には注意

ドローンほど高い位置から撮影することはできませんが、代わりにドローン独特の騒音を回避することができますし、安全面でも iRod の方が確保できるでしょう。

一方で転倒してきた棒に当たれば怪我をさせてしまうことは間違いありませんし、ドローン同様に人込みの中では使い方を考える必要があります。 安全面から棒を使ったセルフィーを禁止している類の場所では撮影を中断させられる可能性も十分にあります。

ブレが生じるのは回避できないか

撮影面で問題になる可能性があるとすればブレの発生です。棒が長くなるほど、手元のブレが先端で大きく影響するようになります。 一部カーボンを含むグラスファイバー製とはいえ風の影響もうけるでしょう。

まっすぐ構えて俯瞰するような撮影方法であれば、三脚のほかに、体を使って固定する方法が考えられます。

一方で移動しながら撮影するようなシチュエーションではブレの発生が回避できないでしょう。公式の動画を見てもわかります。 あくまで、手軽にハイアングルからの撮影ができるのが利点であることを念頭に置いた方がよさそうです。

GoPro などであれば先端にスタビライザを付けるとか、Sony の HDR / FDR シリーズであれば手振れ防止機能で多少は軽減できるかもしれませんね。 完全にブレのないハイアングルが欲しければクレーンを用意するほかありません。

スイングする分にはブレはそれほど気にならなさそうですが、最大まで伸ばした状態でゆっくりスイングするのは難しいでしょうし、やはり周辺環境に十分に気を付ける必要があります。