著作権について簡単に説明

ここでは著作権のことについていくつかまとめておきます。 詳細なことは解説することができませんが、概要だけでも知っておくことで、多くの問題が回避できるはずです。

この記事の筆者は法律の専門家ではありません。調査した限りの情報を整理して掲載しています。 (この記事に限ったことではありませんが)したがって、誤った情報を掲載している可能性があります。

"ロイヤリティフリー" と "著作権フリー" の違い

二つの言葉の混在

多くの記事で誤用されたり混在していたりする言葉に ロイヤリティフリー著作権フリー があります。 結論から述べると、実際には "ロイヤリティフリー" であるにも関わらず、著作権が放棄されている、と掲載されている場合がある、ということです。

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ロイヤリティ(royalty)とは一般には、商品やサービスに対する支払いです。 したがって、ロイヤリティフリーとは、その著作物に対する支払いを要求することはありませんよ、という意味です。 特に明記されていない限り、著作権を放棄するものとは異なります。

一方で著作権フリーですが、言葉の意味をそのまま捉えると、著作権からフリー・解放されている、著作権は自由である、となります。 これはロイヤリティフリーとは異なり、著作権を放棄するように捉えられます。 しかしながら、実際にはロイヤリティフリーであるにも関わらず著作権フリーと表記している場合があります。 残念なことにこれは大手のニュースサイトでも目に入ることがあります。もう誤用とは言えないレベルで使われている用語になりつつあるので、 著作権フリー、という用語には十分に注意する必要があります。

"フリー(free)" には、"無料" という意味もあり、著作権無料の意味である、と主張されることもあるかもしれませんが、 それならば著作権使用料無料、譲っても著作料無料などの方が言葉としては正しいように思えます。

ロイヤリティフリーでも条件が付く場合がある

"ロイヤリティフリー" であるからといって、著作権は放棄されていない、ということは説明しました。 したがって、ロイヤリティフリーであっても、著作者(例えば作曲者)などを示すことが条件である、という場合があります。 著作権が放棄されている場合には、著作者であることを主張しないわけですから、そういった条件が付けられることは普通はありません。 しかしながら"著作権フリー"という用語が掲げられている場合には、その用語の意図するところをきちんと確認した方が良いでしょう。

Youtube などにおける包括利用許諾契約とその注意

Youtube などは各コンテンツのライセンスを管理する企業と "包括利用許諾契約(包括ライセンス契約)" を契約していることがあります。 包括利用許諾契約 をザックり説明すると、各動画などのコンテンツ毎に個別に利用許諾を取るのは不便なので、利用した分だけ後でまとめて支払ってくださいね、という契約です。 有名なところでは JASRAC や SONY (BMG) MUSIC が Youtube と包括利用許諾契約をしています。

包括利用許諾契約の内容には十分に注意が必要です。この契約がされている企業の、例えば CD の音源がそのまま使えるようになるわけではありません。 多くの場合には楽曲や歌詞の利用許可であり、アーティストの演奏データ(音源)やミュージックビデオなどの利用は許可されていません(もちろん許可されている場合もあるでしょうけど)。 したがって、自ら演奏し、歌ったデータを利用することは許可されているものの、CD などの音源の利用許可は(ほとんどの場合に)下りていない、ということです。

これ以上は隣接著作権などの話を持ち出す必要があるので割愛しますが、包括利用許諾契約されているからといって、音源が自由に使えるわけではない、という点に注意しましょう。 本当に必要なら問い合わせるか、あるいは許可をとることになります。サービスによって包括利用許諾契約を結んだ先のリストを確認できないのが辛いところです。