アクションカム40台を使ってライブをタイムスライス!
以前「Sony のアクションカム 40 台を使用するタイムスライス」 で紹介したライブ映像が完成したようです。 ステージの上に Sony のアクションカム(AS100V) を 40 台配置して「タイムスライス撮影」をしてやろう、という企画です。 「タイムスライス、バレットショット」が何か分からない場合は以前の記事を読んでみてください。 ステージ上以外にも至る所にアクションカムが設置されていますし、 これだけ大々的にアクションカムを使い倒したライブ撮影というのはもしかしたら初めてかもしれませんね。
タイムスライスの効果は薄いような
タイムスライスは極めて短い時間、あるいは静止した時間でカメラを移動したような映像が得られることに1つの利点があると思います。 その利点が強く見られるのは、どうにも冒頭の静止状態でのシーンだけな気がしますね。
後半の方に見られるタイムスライスの映像についても、実際にはカメラを回せない映像であるし、 タイムスライス、延いてはアクションカムならではの映像です。 しかしながら期待値が大きかったのか「いかにもタイムスライス」みたいな映像には私には思えませんでした。 曲調や宣伝、編集の都合もありますから、私の勝手な感想には違いありませんが、 「最高にカッコ良いシーンで静止(スローモーション)させて、360°回す」絵が見たかった気がします。
私は素人なので、プロフェッショナルたる彼らの作品には及ばないところが多いわけですが、 それはそれとして、私の感想です。
技術的な難易度は高いし試みは素晴らしい
否定的な感想から入りましたが、基本的には挑戦大好きなので、今回の試みは「すごく良いなぁ」と思います。 タイムスライスはすべてのカメラの調整を行う必要がありますし、変化の多いステージ照明の影響を受けることは明白で、 設置にも編集にも多大な労力がかかったことと思います。(ある程度自動化するような仕組みは作っているのだとは思いますが)
タイムスライスよりもむしろ、来場客配布したアクションカムや、 会場の至る所に設置したアクションカムからの映像の方が、映像の作り方的には面白いような気がします。 同じような例って少ないですねよ。持ち込んだカメラやスマフォで撮影自由ってのは結構ありますが。
撮影されたすべての映像は公式ページを確認してください。 「LiSA x ActionCam(公式)」
映像全体で難しかったであろう、残念だったであろうことはもう1つあって、 「進化したとはいえ、アクションカム全体がまだまだ暗所に弱い」んですよね。 ライトが飛び交うとはいえ、基本暗所ですから、多少ノイジーになってしまいます。 屋外のライブなんかで同じ試みをしていたらもう少し違った様子になったかもしれません。
今後はステージ背面のバックパネルなんかにライブでタイムスライスの映像が出せるようになるといいですね。 VJ(ビジュアルジョッキー) の方なんかが挑戦していきそうです。