アクションカムで使う SD カードの選択と基本知識

容量について

SD カードの容量は、そのまま撮影できる動画の時間や写真の枚数に影響します。

SD カードのメーカなどが公表している動画の撮影時間と SD カードの容量の相対関係情報は、必ずしも正しくはありません。 なぜなら動画が 1 秒あたりに保存しているデータ量は、撮影時の設定やその編集・保存方法によって異なるからです。

例えば、ある 2 つの画像(動画)のサイズがどちらも「1920 x 1080」である場合でも、実際に保存されるデータ量は大きく異なることがあります。

圧縮少圧縮多
40.0KB28.0KB

簡単な例を上げます。2 枚の画像は一見すると同じ画像ですが、容量がまったく異なります。 実際には右の画像は圧縮されていてるからです。そのため、わずかに画像に変化があります。 カメラの設定や性能によって、これと同じことが起こります。

「撮影したデータをどれだけ高品質に保存するか」によって、必要となる容量は変化します。

高品質なデータとそれより低品質なデータとに見た目の変化がなくても、データサイズが異なることがあります。 一見すると無駄に見えますが、高品質なデータには編集時に劣化しにくいなどの利点があるからです。プロ向けの使い方と言っても良いでしょう。 逆に、一般的なユーザが利用するようなカメラや動画データでは、データ量を小さくする傾向にあります。

情報元によっても大きく異なりますが、多くのメーカは フルHD (1920x1080) の動画を1.3Mbpsとして表記することがあります。 Mbps とは、動画1秒間当たりに保存しているデータの大きさです。映像関連の専門用語としてビットレートと表されることもあります。

撮影方法にもよりますが、GoPro で同じ フルHD(1920x1080) の動画を撮るときは少なくとも 30Mbps です。1 秒間に記録するデータのサイズにおよそ 23 倍の開きがあります。

SDカードの容量と撮影時間・撮影枚数の関係が知りたければ、SD カードメーカではなく、カメラメーカの情報を参考にするのが良いです。 GoPro も公式の情報を公開しています。

HERO4 Blackの各ビデオ設定での撮影時間 - GoPro 公式

公式と筆者の推奨

おすすめするSDカード - GoPro 公式

公式には、microSD カードの容量は少なくとも 32GB が推奨されています。Black や Silver などの上位モデルでは実質的に 64GB が推奨されています。 ドライブレコーダのような連続撮影をする場合(極めて特殊な環境)には 16GB でも利用できないことはないですが、 一般的な使い方をして動画や写真を撮影するなら 32GB 以上は必要です。まずは GoPro を安価に始めて、気軽に楽しむためには 32GB でも良いと思います。

画像のサイズや秒間当たりの撮影枚数(fps) によって大きく異なるので正確な数値は公式の情報を参照してください。 体感的には 32GB の microSD カードを使うとき、フルHD の設定で、GoPro による撮影 1.5 ~ 2 回分程度の動画が撮影できます。 GoPro による撮影の 1 回分とは、バッテリーが満タンな状態から、空になるまでです。 解像度や fps が高ければ高いほど撮影できる時間は短くなります。SD カードの容量もバッテリーも急速に失われるからです。

筆者の SD カードに対する考え方

私は多少値段が高くても SD カードにはお金を出します。つまり (1) 信頼できるメーカ製で (2) 容量が多く(3) 転送速度が速いものを選びます。 基本的に、データの場合は取り返しがつかないからです。動画や写真はほとんどの場合に 2 度と取り返しがつきません。同じ条件で撮影できることは滅多にないでしょう。

GoPro のような激しい動作を強いられる可能性があるカメラであれば、本体はもちろん microSD カードも故障のリスクは避けられません。 高いfpsで撮影すれば(高速撮影)、撮影に失敗する可能性も上がってきます。したがって、可能な限り著名なメーカ製のもの(特に GoPro が推奨する)を利用していますし、勧めています。

高品質なものを作ろうとすればコストがかかるのは当然で、あまりにも安価な製品は信用できないからです。 常識の範囲に収まる製品であれば、精神面での安心感も得られますし、公式が推奨していればなおのことです。

また著名なメーカであれば 1 年保証や永久保証が付いています。保障を受けている間は代替品を購入する必要がありますが、 予備のカードはいずれにせよ持ち運んでおきたいもので、あまり不都合はありません。

ビギナー向けのページ

他にもビギナー(初心者)向けのページを多数用意しています。 合わせて購入したいオプションや動画の編集に関する情報を提供します。

Beginner - PLAYGO.jp