GoPro だけでホームメイド PV を作ってみた

How to make

ベストシーン

今回のベストは虹のシーンです。GoPro をトライポッドマウントでゴリラポッドに接続して、地面に置いて遠くから歩いてきてもらっています。 特に段取りを決めていたわけではないのですが、なかなか "ありがち" な良いシーンが撮れました。 GoPro を高く設置していたせいで跨ぐような最後になってしまいましたが、"良い感じにダサく"、というのも要望に入っていたので結果オーライです。

次に似たシーンを撮るとすれば、両脇を通り抜けてもらうでしょう。あるいはもっと低い位置に設置してカメラの角度を上げるかですね。 実はこの GoPro の真下に、あおむけにした GoPro も設置してあって、良い感じな絵が撮れているのですが使う場面がなく、お蔵入りしました。

ちなみにこの背景の虹色だけはどうしても GoPro Studio で実現できないので、AfterEffect というソフトを利用しています。 今回の動画は全体通して Adobe 製品を利用しています。

手ブレをそのままに

実際にこう言う動画を作ろう、という時にはふつう、手ブレ補正のためにスタビライザ(ステディカム)を利用します。 使うことそのものは撮影する時点で知っていたのですが、この時の私は動画を撮り始めて間もないく、そんな機材を持っていなかったのです。 高度に手ブレを補正してくれるようなカメラも持っていませんでした。

撮影時点でこの問題が発生することは分かっていましたから、後からソフトウェアで補正をかけようと考えていました。 その補正試験の記事は「GoPro で撮影した手ブレ動画を Premiere のワープスタビライザで強力に補正する」です。 補正がある程度かかることは分かっていたのです。しかし実際に編集してみるとなかなか上手くいきません。

欲しい部分に補正が良い感じにかからなかったり、通してみると一部だけ補正がかかって不自然になるのです。 前者の問題はまぁ撮影前から想像していた通りですが、後者に関しては想像の域を超えていました。 一部だけ綺麗な動作の画面が含まれていると、短い動画内では非常に目立ちます。 今回の動画で言えば、固定カメラからハッキリ映していて尺の長い虹の"ベストシーン"がそれです。 改めて見れば他のシーンと比較して浮いてしまっているのが分かります。

これと同じような現象が多く現れました。冒頭の移動、海辺での移動、両方かけてみましたが、違和感が凄いです。 ハンドメイド・ホームメイド調、というテーマも相まって、補正をあえてかけない方が全体的に収まりが良かったのです。 結局、補正を書けたのは頭のコーヒーを飲むシーンだけです。ステレオタイプなシーンでかつ冒頭で目を惹くのでここだけは綺麗にしておきました。 ホームビデオっぽさって特に"ブレ"に出ると思います。

今回はブレていても結果的に助かりましたが、綺麗に撮っておくに越したことはありません。 綺麗にとって後からブレさせることは可能ですから(手付で自然にブレさせるのは大変でしょうけど)。